2日間の「全国オンライン合宿」 メタバースで教育の機会を広げるトライグループ

2023-06-29
利用組織名

株式会社トライグループ オンライン事業部(公式サイト:https://www.try-online.jp/kobetsu/

取材対象者
教務・コンテンツ開発部 宝田 亮祐さん・全国オンライン本部 堀口 翔平さん
利用人数
非公開
企業・イベント概要

株式会社トライグループは、2023年4月8日~と、5月3日~の2日程にて、自社初となるメタバースで学ぶ「トライ式 春の全国オンライン合宿」を実施。

活用のポイント
  • 15階建てのメタバースで、小学生・中学生・高校生・高卒生を対象とした勉強合宿を開催。生徒は自分の受講したいフロアに移動して参加ができる。
  • リアクションやチャット機能を活用したことで、生徒が「盛り上がり」を実感できる楽しい授業体験が実現した。
  • oviceを活用したオンライン合宿は、「費用・アクセス」の2つの心理的ハードルを下げ参加意欲を高めることができた。

株式会社トライグループは、2023年4月と5月に、家庭教師のトライ・個別教室のトライ・トライプラス・オンライン個別指導塾の全学年の生徒を対象に、トライグループ初となるメタバースで学ぶ「トライ式 春の全国オンライン合宿」を実施しました。oviceを会場に開催された本合宿について、オンライン合宿の意義と、oviceを選んだ理由や感想をおうかがいしました。

15フロアを用意したメタバースで「春の全国オンライン合宿」を開催

ー貴校での「春の全国オンライン合宿」の特徴を教えてください

春は生徒の悩みが「ざっくりしている」のが特徴です。これからどんな勉強をしていけばいいのかなという状態の子が多いのです。受験期が近づけば「推薦のための対策をしたい」「国公立に向けた勉強をしたい」といった要望がはっきりしますが、春期はこうした時期とはだいぶ異なります。

なので今回の2日間の合宿では、年間の学習計画を立て、各科目の正しい学習法を知ること、それにより新学年に自信をもって勉強をスタートすることができる内容を提供しています。

ーどのような空間設計でお使いいただいたのでしょうか。

15階建てのoviceを用意して、生徒に入室してもらいました。1フロアで1授業ずつ開催し、2日間で合計200授業を実施。最上階には自習室や進路相談室を設置しました。

生徒は自分が受講したい授業のフロアに移動して参加する形です。

▲自習室を設けた最上階。総合受け付けも。

ートライというと「家庭教師」という単語を思い出します。

そうですね。30年以上、家庭教師を基盤に「個別指導」にこだわり続けてきました。その中で、どうしても1対1の対面指導だけでは「生徒同士が繋がり切磋琢磨して学び合う空間作り」ができないという課題感がありました。

この解決策として今回メタバースを導入することで「全国にいる生徒同士が繋がり、一体感をもって勉強に向き合える空間作り」を目指しました。誰かと一緒にいると「もう少し頑張ってみようかな」というポジティブな方に働くと思うんです。

ー今回、春の合宿というタイミングでoviceをお使いいただいた理由について教えてください

先ほど申し上げたように、春は「どういう勉強をしていこうか」と参加者が考える時期なので、同じ学年同士で繋がり、お互いにモチベーションを高めたり、刺激し合ったりすることが大切だと考えています。

オフライン開催の場合はホテルを会場に実施するのですが、ロケーションを理由に参加できるメンバーや出会えるメンバーには限りがあると考えています。そういう点からは、oviceを活用することで実現した「全国」を対象にした合宿となりました。

oviceだからこそ、「授業が楽しい」「盛り上がり」を実感

ー貴校のイベントにとって、oviceのどの部分が特に魅力的でしたか

まずなによりも空間をシームレスに移動できる点です。14フロアの授業を自由に行き来してもらえることが、何より大きなメリットだと感じました。

2つ目は操作性です。私共のサービスを利用される生徒さん、保護者さんの中には、メタバースやオンラインツールに触り慣れていないという方もいます。初見でも簡単に使うことができる「わかりやすさ」がよかったです。

3つ目は相互にコミュニケーションがとれる点、インタラクティブな体験ができる点です。色々な気持ちもリアクションボタンで簡単に表現できますよね。

たとえば、講師が「これについてどう思う? “Aだ”と思う人はハートマーク、そうではなくて“Bだ”と思う人はグッドマークで答えてください」のような使い方もしていました。チャット欄で講師と生徒が会話している様子も見られましたね。

▲集中合宿のA日程の様子

画像出典:PR TIMES|全国の生徒がメタバースでつながり全120コマの授業を受ける集中合宿

ーオンライン会場としてのインフラ選びということで、色々と比較検討をされたのではないかと思います。

そうですね、色々なサービスを検討しました。oviceに決めた理由としては、2週間のトライアルをすぐ始められたこと、触ってみたら授業イメージがたくさん湧いてきたということがポイントだったかもしれません。

ー以前お使いになっていたビデオ会議ツールと比較して、どのような違いを感じましたか。

教室分けの操作や体験が手間になってしまったり、主体的な参加感がなかったりということはありましたね。ただそういうことよりも、今回の合宿でいえば、最も重要な要素はoviceには「エンタメ性」があるということかなと思っています。

ビデオ会議ツールにもリアクションやコメント機能はありますが、今回oviceを使って、非常にいい意味で授業が盛り上がっていたという印象です。

やっぱり、生徒はただ授業を受けるだけでは、「つまらない」という気持ちにどうしてもなってしまうと思うんです。合宿がそのような空気にはならず、それどころか授業がわいわいとした雰囲気で進んだのは、会場がoviceだったからだ、と思っています。

費用、アクセス…2つの心理的ハードルを下げ合宿参加への意欲を高めることができたオンライン合宿

ーオンライン合宿を開催した狙いについて教えてください。

まず何よりも、環境面での課題解決を目指した、ということがあります。

居住する地域によって受けられる教育に格差が生まれていることを、私達は教育サービスを通じて解決したいと願っています。オンラインでの教育サービスは、こうした環境に置かれている生徒にとって一つの助けとなるやり方だと考えています。

今回の合宿では「費用」と「アクセス」、2つの面でのハードルを解消しました。一つは費用。オンラインであれば、対面授業よりも安価な設定も可能となります。二つ目は物理的なアクセスです。どこかの会場に足を運ぶことが地理的に難しい、という生徒もオンラインの合宿であれば参加することができます。

その結果、心理的なハードルを下げることができ、多くの人に「勉強合宿へ参加してみよう」と思ってもらえるようになりました。合宿をホテルで開催する場合「勉強しよう」という意識の生徒が来ると思うんです。それも一つの重要な学習の機会ではあるのですが、今回私達が世の中に創出したかったのは、「参加してみたら楽しかった、続けてみよう」ということでした。

今回の開催は、費用とアクセス、2つの面で心理的ハードルを下げ、勉強合宿参加への機会を提供することができたと自負しています。

ー参加した生徒や保護者に向けての操作のご案内はどのようにされましたか。工夫された点があれば教えてください。

使い方の案内は一番丁寧に取り組んだことの一つです。oviceについて聞いたことがない、知らないという方が大半ですので。

まずは開催1週間前にマニュアルをメールでお送りしました。入室方法や操作方法を記載したものです。

事前に入室し、「フロアを移動できるか」、「きちんと音が出るか」など、操作確認をしていただきました。

▲事前入室の際に確認してほしい事項を、チェックリストの体裁でスペースに掲示

ーレイアウトはどのようなコンセプトで設計されたのでしょうか?

できるだけシンプルに、わかりやすく、を心掛けました。中央に講師が話をする壇上、その周りに座席を配置しました。

14フロアの内訳は小学生が4クラス、中学生と高校生が5クラスずつなのですが、どの部屋も異なるデザインを用意しました。oviceのテンプレートを活用しながら、デザインソフトを使ってオリジナリティを出していきました。

▲ovice上に準備した教室の一例

ー授業以外のシーンでも、oviceをお使いいただきましたか?

合宿開催前の事前体験会も、oviceを会場に開催しました。生徒や保護者には、体験会で「oviceを使った授業の良さ」を感じていただけたかもしれないな、と振り返ってみて思います。

トライのもつ教育サービスに「メタバース」を掛け合わせることで、新たな学習空間の可能性を見出していきたい

ー講師の方々の感想はいかがだったでしょうか。

生徒のリアクションが見えるので、話がしやすいといった感想をもらいました。それ以外にも、生徒とのコミュニケーションが取りやすいとお話される方も多かったです。

少人数のグループワークにも向きそう、というようにアイデアを膨らませてくれている講師もいました。

ー生徒からはどのような感想がありましたか?

「顔が見えないのがいい」という声もありましたね。参加いただいた生徒の中には、不登校であったり、他の生徒と顔を合わせることに抵抗感の強い生徒もいたようですが、こうした生徒の「自宅から授業を受けたいが、誰かと会いたくはない」という気持ちにも合致していたようです。

ー最後に、今後の貴社の教育サービスの展望についてお聞かせください。

家庭教師のイメージが強い弊社ですが、実は様々な教育サービスを展開しています。そしてその教育サービスに「メタバース」を掛け合わせれば、もっと面白いオンライン授業を子どもたちに提供できる予感がしています。

例えば、自習をしにメタバースに来た生徒が、わからない問題についてその場にいるチューターに聞く。あるいは、進路相談をしたり、学校での出来事を話したりもする。そういったオンライン空間が実現したらいいなと思っています。

その空間はもちろん勉強をする場所ではあるのですが、それ以外にもそこにいる意味があって、生徒はそこにいると落ち着いた感覚になれる…そういった空間を作り上げていきたいです。きっとそれが生徒にとって価値のある体験になると考えています。

もう一点、昨今「個別最適」が学習体験にまつわる重要キーワードになっていますが、こうした視点からもオンライン空間を活用していきたいと考えています。校舎には行きたくないが学習はしたいという生徒も世の中にはいます。学習体験の提供の手段として、メタバースは非常に役に立つと見ています。

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