バーチャル会場へ“マイクを渡す”感覚。会話がはずむ時間に…パーティをハイブリッド開催

2023-03-30
利用組織名

MIRAISE LLC(公式サイト:https://www.miraise.vc/

取材対象者
代表パートナー 岩田さん
利用人数
10名
企業・イベント概要

自身が50歳になった節目の年に公私ともにお世話になっている関係者に感謝を伝えるパーティーを開催。オフラインで50名、オンライン会場のoviceには数十名が来場し、双方の様子がバーチャル会場を通して共有されるハイブリッドイベントとなった。

活用のポイント
  • oviceオンライン会場の参加者にご挨拶に伺い、その流れでオンラインとオフラインと一緒に集合写真撮影
  • 「その場にいて聞くだけ」という雰囲気を作れるovice。“コミュニケーションの強制力”が弱く、心地よい
  • 参加者は登壇者の話を聞きながら、近くの方とだけ言葉を交わすこともでき、「その場にいる雰囲気」を感じることができる
  • ハイブリッド開催はリアル開催に付随する参加人数の制限の解決策に

オフライン/オンライン両方の参加者がいるハイブリッド型のイベント。どちらかに意識が集中してしまい、どちらかを置いてけぼりにしてしまう…こうした課題に直面したことのある人は少なくありません。

ベンチャーキャピタル(VC)のMIRAISE代表を務める岩田氏は、 自身が50歳になった節目の年に公私ともにお世話になった方へ「感謝の会」を開催することにしました。世界中どこからでも参加できるようにoviceを使ってハイブリッド開催することにしました。オフライン・オンライン問わず参加者が楽しめる進行について岩田氏にポイントを聞きました。

50歳の節目の年に「感謝を伝える会」を、ハイブリッドで開催

ー最初に、今回開催されたパーティーがどのような催しだったのか教えていただけますか?

今回のパーティーは、私の50歳の誕生日に際し、普段ファンドに関わる方々に感謝を伝える場です。出資先などの仕事関係に加え、学生時代の友人などプライベートなつながりを中心に招待しました。

パーティーはハイブリッド形式で開催し、リアル会場に50名、oviceに数十名お越しいただきました。

▲リアル会場の様子

ー大変にぎやかな会で盛り上がりそうですね。具体的にどのようなプログラムで会は進行されたのですか?

当日18時、開催の挨拶と共にパーティーがスタートしました。その後、海外在住の方を中心に事前にいただいていたビデオメッセージを投影しました。

続いて、ご来場頂いた方と私とのエピソードを30分程度ご紹介する時間を設けました。

ここで15分ほど時間をとり、oviceに来てくれているオンライン会場の参加者にもご挨拶に伺いました。その流れで、ovice参加者を含めた集合写真撮影に移ります。

今度はオフライン会場のテーブルを私が回って、お一人お一人に直接ご挨拶とお礼をお伝えする時間としました。ちょうど先程ovice上でオンライン参加の方にお声掛けしたのと同じことをオフラインで実施したわけです。

その後は歓談の時間となり、締めの挨拶とお土産をお渡ししてお開き、という流れでした。

▲集合写真撮影の様子

“コミュニケーションの強制力”が弱いoviceなら、自由な歓談で楽しい時間が過ごせる

ー今回、パーティー開催の手段としてoviceを選ばれた理由を教えてください。

私たちの職場では、日常的にoviceを使っています。oviceのバーチャルオフィスは、今までオンライン通信の定番だったビデオ会議ツールの進化版だと感じています。その理由は「その場にいる雰囲気」を感じることができるからです。

また、他のビデオ会議ツールと違い、発言者の声が常に全員に届くのではなく、アバター同士の距離に応じて聞こえる声の大きさが違います。壇上の声だけを会場全体に流す設定にして、参加者は登壇者の話を聞きながら、近くの方とだけ言葉を交わす、なんていうこともできるわけです。

「その場にいて聞くだけ」という雰囲気を作れるのもよいと思っています。“コミュニケーションの強制力”が弱く、心地よい、とでも言えばいいのでしょうか。

今回の「感謝の会」では、オフライン・オンラインどちらで参加された方にも「楽しかった」と感じて頂きたかったので、オンラインでも自由に歓談できるoviceならこの目標を達成できると思いました。

オフライン・オンラインの会場が一体となる仕掛けと運営。まるで、“その場にいる人にマイクを渡す”ような感覚

ーハイブリッド開催とのことで、準備や当日の運営で工夫されたことがあれば教えてください。

oviceの会場の様子を、リアル会場内のスクリーンに投影しました。オンライン・オフラインの境界なく1つのパーティーに参加している雰囲気を演出するための工夫です。その効果を最大限にするため、oviceのレイアウトをリアル会場と同じにデザインしました。

▲リアル会場を模したovice会場

オンライン参加者もオフライン会場パーティーの雰囲気を味わえるよう会場にTHETA(シータ)という360度カメラを設置しました。oviceからカメラの向きを調整でき、会場内を見渡すことができます。

オンラインとオフラインの参加者が一緒に参加できるコンテンツとして、いずれの空間からもメッセージを書き込める特別なホワイトボード(※)も準備しました。

オンラインから書き込んだ内容も、オフライン側に即時反映されます。リアル会場ではドリンクを受け取る場所の近くに設置したので、皆さん気軽に記入されていました。オンライン・オフライン問わず、参加者が共同作業のように楽しむことができて、とても良い趣向だったと思っています。

※oViceが試験的に提供を開始している、ハイブリッドワークをサポートするソリューション。ハイブリッドワークに関する技術については、以下のプレスリリースでご案内しています(2023年3月現在)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000058507.html

▲お祝いが書き込まれたホワイトボード
▲ホワイトボードへ書き込む様子

集合写真の撮影時間を、最後ではなく中盤に置いたこともよかったように思います。

オンラインで参加される方には子育て中の方もいて、2時間の間オンライン会場に居続けることが難しいという方もいます。様々な理由で途中退席をされる方に、この時間までは会場にいようという目安にしていただけたかなと思います。会の前半の挨拶回りの際にも「19時に全体の集合写真を撮ります」とご案内をしました。

パーティーを終えての感想を教えてください。

オフラインとオンラインが溶け合って、一体となったパーティーになったように思います。たとえばオフラインの会場からoviceにいる方に向けて、まるでその場にいる方にマイクを渡すような感覚で挨拶をしてもらうことができました。両方の参加者から満足頂けたのではないかと思います。

▲ovice会場を訪れたovice CEOジョンとMIRAISE岩田さんがお話される様子

「ハイブリッド開催」に新しいフォーマットを提供してくれるovice

ー最後に、今後oviceを使ってやりたいことや、oviceに期待することを教えてください。

これからもどんどんoviceを使って、新しいコミュニケーションやイベントの体験を広げていきたいです。特に今回のようなハイブリッドなイベントではoviceは重宝すると思います。

リアルなイベントの開催には、どうしても参加人数の制限がつきものですが、オンラインだとその制限はありません。ハイブリッド開催はリアル開催に付随する制限の解決策になります。

ハイブリッド開催は可能性が大きい一方で、開催フォーマットは、まだ存在していないと感じています。是非ovice側でもノウハウを溜めて、新しい追加機能や運営マニュアルなどをご提供頂いて確立してもらえると嬉しいですね。

オンラインの体験がオフラインの劣化版にならないようにすることはとても大事だと思います。oviceでは、オンライン・オフラインそれぞれの特性を活かした開催が可能だと期待しています。

今回のパーティーは特別な使い方でしたが、私は日常的に投資先とのミーティングや、勉強会でoviceを活用しています。アイディア次第で本当にいろいろな用途に使えるので、今後も楽しく利用させていただききます。

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