オンライン授業が続いても、退室者はゼロ人。学研WILL学園「メタバースキャンパス」の魅力とは

2023-04-25
利用組織名

株式会社学研エル・スタッフィング(公式サイト:https://www.gakken-lstaffing.jp/

取材対象者
中部・西日本エリア統括 佐藤さん
利用人数
233名(2023年4月時点)
企業・イベント概要

1983年に、家庭教師事業会社として設立。その後、教育人材不足の塾や学校、自治体に人材を紹介する教育人材カンパニーとして活動を広げる。2000年に、さまざまな事情から学校に通えない不登校生徒を対象としたサポート校「WILL学園」を開校。

活用のポイント
  • 生徒の「自分だけが受講しているみたい」なオンライン授業体験を改善
  • 課外活動の場としても、生徒は積極的にメタバースを活用
  • 学園説明会をoviceで開催。海外在住の保護者の参加者も
  • 講師も生徒も、新時代の社会の在り方に慣れ、リテラシーを高めていきたい。メタバースキャンパスもそのための実践の一つ

株式会社学研エル・スタッフィングのサポート校「WILL学園」は、oviceを活用しメタバースキャンパスを運営しています。教育の現場において、oviceを使うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。導入の経緯から現在のご状況まで、ovice活用にまつわるさまざまな話を聞いてきました。

オンライン授業「自分ひとりだけ受講」の体験を変えたいから、oviceを導入

ーWILL学園では、いつから、なぜoviceを利用することになったのでしょうか。

2021年の12月からoviceを使った教室運営を開始しています。当学園では、2020年の2月に新型コロナの第一波が広がったタイミングで、どこの全日制の中学校高校が導入するよりも先にオンラインの授業を導入していました。

オンライン授業ではビデオ会議ツールを利用していたのですが、毎回のURL発行と生徒への共有が手間だったり、ログインしても画面と音声をOFFにする生徒も多くいました。生徒の様子がよく見えないことは、運営サイドにとってあまり望ましくない状況でした。

生徒側からも「ビデオ会議での授業は無機質に感じる」「自分だけが受講しているようで楽しくない」といった声がありました。

こういった声を受け、より双方向にスムーズにコミュニケーションをとれるツールを導入したいと強く思い、oviceの導入を決めたのです。

昼休みの交流やサークル活動の場としても

ー現在、oviceをどのように活用していますか?

oviceをビル化し、4フロアを設けています。それぞれの使い方は以下の通りです。

 1階:WILL学園のメタバースキャンパス
 2階:別事業である「学研の家庭教師」のオンライン自習室兼指導室
 3階:「学研の家庭教師」のオンラインセミナー室やお客様相談窓口
 4階:スタッフルームとして在宅勤務をしているスタッフの執務スペース

最も活発に動いているのは1階のメタバースキャンパスです。感染症の流行拡大時や台風大雪などの臨時休校時に、教育機会を損なわないためのライブ配信授業をしています。

こうした時期以外にも、対面集団授業の配信をしています。キャンパスまでの登校に不安がある生徒や、体調不良で授業に間に合わない生徒たちの緊急的な代替策として活用しています。

教職員が出勤ができない状況下では、各教職員が自宅から授業を行うこともありました。

ー授業以外の場面ではどのようにお使いいただいてますか。

授業のライブ配信以外にも、生徒と講師の交流、生徒同士の交流に役立っています。

昼休みにリモートワークの講師が自宅キッチンでの調理の様子を動画として共有したり、ダンスサークルが画面共有機能を使って各々の自宅から練習時間を共有したり、ゲームサークルのオンラインボードゲーム対戦の配信をovice内で観戦したり…といった様子が見られています。

▲ダンスの練習を画面向こうの仲間と

ーさまざまな活動が展開されているのですね。レイアウトの工夫などがあれば教えてください。

弊社のコーポレートカラーが緑色なので、椅子やパーテーションの色も緑に合わせるように作っています。かつ学校のような教室のような雰囲気を感じてもらえるよう、サッカーボールや置きっぱなしのカバンもデザインしました。

▲メタバースキャンパス

「ひとりじゃない気持ちになれた」オンライン授業続いても、退室者はゼロ人

ー続いて、oviceを導入してよかったことを教えてください。

生徒たちからは、

「昼休みや放課後にキャンパスに居残りができ、コミュニケーション量が増えた」

「休み時間に他生徒のアバターがフリースペースを動いていることでひとりじゃない気持ちになれた」

「ビデオ会議ツールだと先生たちにスペースを用意されないと繋ぐ機会がないが、oviceだとアクセスすれば誰かがいるので心強かった」

といったポジティブな感想をもらっています。

このような体験のおかげだと思うのですが、グループ各社ではコロナ禍でオンライン授業が続くなどが原因で在籍生徒数が減少してしまった中、当学園では1人の退室者も出ていません。

ー教室をメタバースに再現することに成功されたのですね。保護者の皆様からはどのようなご意見をいただきますか。

2022年12月からは従来各キャンパスにて実施していた学園説明会をoviceのメタバース空間に移し、オンライン学園説明会として開催しています。

説明会終了後のアンケートでは98%の方から「とても満足した」「満足した」の声を頂戴しています。

具体的には「現在は海外に住んでいるので現地開催では参加できなかったので良かった」「事例紹介などがキャンパス限定ではなく全国のものが聞けて勉強になった」などといった点を評価いただいたようです。

新たな“社会の在り方”に慣れ、リテラシーを高められる環境を提供したい

ーこれからの不登校支援・フリースクールは、生徒のために何をするべきだと考えていますか。

社会は目まぐるしく変化していきます。「ネット友達」のような、顔も見たことのない友達という存在も珍しくなくなってきました。

進学や就職を目指すにあたって、ビデオ会議アプリやoviceのようなバーチャルオフィス、リモートワークという新時代の社会の在り方に慣れ、リテラシーを高めていくことは非常に重要だと考えています。

そのためにも、教え、指導する立場である我々が情報収集を止めず、新しいものを先だって取り入れ、上手に運用していくことが必要であると考えています。

ーWILL学園の今後の展望について教えてください。

弊社は「DX」と「グローバル化」を2本の柱と考えています。これからもメタバースキャンパスを広げていきたいです。

現在oviceのメタバースクラスはオプションのような位置付けなのですが、「メタバースキャンパス」としてもっと大規模に運営をしていきたいです。oviceを活用した空間を、地域限定ではなく全国の生徒がご参加いただけるような存在にしていきたいと思います。

不登校支援分野においては、現状、ある程度の生徒の来校が見込めないと拠点を展開することができません。メタバースキャンパスであれば、離島であったり、人口が少ないエリアの生徒も利用できると考えています。メタバースキャンパスに参加する人が多くなれば、そこに地域に現地の拠点も開設する、そんな構想を描いています。

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